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音楽療法士
音楽療法士とは、自閉症や認知症をはじめ、心身に傷をおった人にたいして、音楽を聴いたり演奏したりすることから生まれる心理的・生理的な「癒し」効果を利用して、心身の健康回復・機能向上をはかる専門家。音楽という人々になじみの深い方法を用いる心理療法には、患者が自然体で治療に入っていきやすいのが大きな利点です。
音楽療法士について、現在のところ国家資格はなく、認定資格のみが存在します。そのなかで代表的なものが、日本音楽療法学会が実施している資格試験。大学などで履修する音楽療法の知識や、講習会・学会への参加といったいくつかの項目から、規定のポイントを取得して申請する書類審査にくわえて、面接試験に合格する必要があります。この制度は、2011年度より、資格の質を向上させるために認定条件が厳格化される予定となっています。また、日本音楽療法学会以外でも、大学や専門学校、あるいは自治体において独自の認定制度がもうけられています。これらの資格は必須ではありませんが、専門性を身につける手段として、ぜひ取得しておきたいものです。
音楽療法士には、病院・高齢者施設・障害者施設・養護施設などからニーズがあります。しかし、残念ながらこの仕事はまだまだ歴史が浅く、認知度も決して高くはないため、正社員雇用は少なく、なかばボランティア的な活動が多いのが現状です。しかし、高齢化社会の進行、ひきこもりやうつ病の増加など、人々の健康を心理面から支える存在が求められている現在、将来に大きな成長の可能性を秘めた職業といっていいでしょう。
この仕事に重要な資質は、コミュニケーション能力をはじめとした、総合的な人間性。いくら音楽の力が優れていても、音楽療法士本人に人間的なあたたかみがなければ、治療効果は期待できません。音楽だけではなく福祉にも興味があり、あらゆる年代・性格の人とも明るく親身に接することができる人材が求められているといえます。
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