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心理療法士
さまざまな理由や原因で、心理的な悩みや精神状態の不調をかかえている人たち。彼らにたいして、カウンセリングや心理テストなどをおこない、状態の改善や解決のための手助けをするのが心理療法士です。一般的には心理カウンセラーなどとも呼ばれています。人の「心」とは、生活する上で最もデリケートで大事な部分であり、そしてとても複雑なものです。その複雑な問題に正面から向きあうこの仕事は、生半可な気持ちでつとまるものではありません。相手の心理を的確に読みとる洞察力・分析力、行き詰まった気持ちなどを解きほぐしてあげられる包容力、そしてときには忍耐も必要です。まさにその人の人間性そのものが大きく問われる仕事といっていいでしょう。
心理療法についての国家資格はありませんし、また就業の場合に必須とされているものもありません。しかし実際は何らかの資格を取得するのが好ましく、なかでも特に取得を目指したいのは、(財)日本臨床心理士資格認定協会が認定している「臨床心理士」資格。臨床心理士とは心理療法をおこなう人たちのなかで、この資格を有する人を指す名称です。この資格を得るには試験の合格が必要ですが、受験には協会の指定を受けた大学院でさだめられた課程を修了するなど、一定の条件が課せられています。また、資格取得後も5年ごとに更新審査や研修などがあるため、信用性もかなり高いようです。実際、心理療法士の採用にあたって、採用条件にこの臨床心理士資格を挙げているところも多く、まさに心理療法関連資格としては、もっとも上位に位置する資格と考えてよいでしょう。合格率は60〜70%台で推移しています。
この仕事のおもな活躍の場としては、病院の精神科や心療内科や企業のカウンセリング室、心理クリニックなどが挙げられます。また臨床心理士の有資格者は、経験をつんでから心理クリニックを開業する人も多いようです。収入については、まだまだ非常勤などでの採用が中心で、現状では全体的に不安定といわざるを得ません。しかし、臨床心理士について資格認定協会から指定を受ける大学院の数が増加傾向にあるなど、ニーズは確実に高まってきつつあるといえます。近年、心の問題もどんどん複雑化してきています。心の専門家といえる心理療法士の役割は、今後大きくなっていくことが期待できるでしょう。
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