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手話通訳士
手の動きや形で話す「手話」は、聴覚にハンディをもつ人の重要なコミュニケーション手段。手話通訳士の役目は、聴覚にハンディをもつ人と健聴者のコミュニケーションをとりもつために、手話を通訳をして、聴覚障害者が主体的に社会生活をおくるための手助けをすることです。まさに精神的なバリアフリーにつながる仕事ということができ、障害者福祉には欠かせない存在でしょう。
手話の世界は奥が深く、私たちが使っている通常の言葉に方言や若者言葉があるように、手話にも地域や年代によって表現方法の違うものがあります。手話通訳士はそれらの違いまでもすぐに判断・理解できなければなりません。そして単なる手話の知識だけではなく、それを的確に伝達できる国語力・表現力や、福祉にたいする深い理解などの人間性も重要になります。
手話通訳士として働くために必須とされている資格はありません。手話に関する資格は「手話技能検定」などの民間資格もありますが、最も信用度が高いのは厚生労働大臣が公認としている「手話通訳士技能認定試験」でしょう。これは、かつて市町村単位で育成していた手話通訳士のスキルに大きな格差が生じていたことから、その格差解消をめざして平成元年より実施されている試験。手話関連の資格としては唯一の公的資格です。試験には学科と実技で構成されており、合格するためにはおおむね3年以上の手話通訳経験が必要といわれています。合格率は10%前後と低く、かなりの難関。しかし、有資格者は手話通訳士としての知識と技能がある程度の高い水準に達していると客観的に証明されるため、いずれは取得をめざしたいものです。
手話通訳士の活躍の場は、公的機関をはじめ、聴覚障害者のいる病院・会社・各種団体など、あらゆるところにおよびます。しかし、正職員としての採用はまだまだ少なく、ほとんどが嘱託・非常勤・そしてボランティアという立場にとどまっているのが現状。手話通訳士としての仕事だけで生計を立てることは難しいのが現状です。お金にこだわらず、障害者福祉に強い興味があり、その笑顔にやりがいをもてる人が求められているといえるでしょう。
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