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歯科技工士
歯科技工士とは、虫歯治療などで歯にかぶせる金冠および入れ歯・差し歯や、歯並び改善のための矯正装置などの製作と修理にあたる人のこと。いくら歯科医師が適切な治療をおこなっていても、技工士のウデが悪ければ台無しになってしまうため、歯科医療には欠かせない存在です。この仕事をこなすには、何よりも高い技術とそれをささえる集中力が不可欠です。また、義歯の色など、見た目などの面についての患者からの要求も複雑化しており、そういったニーズに応えられるだけの知識も大切です。歯科技工士の業務は、「歯」という身体の小さなパーツにかかわる世界。わずかなズレや狂いも許されない、きわめて細かい仕事が要求されるといえるでしょう。
歯科技工士になるには、歯科技工士の国家試験に合格しなければなりません。受験するためには、指定を受けている歯科技工士学校または歯科技工士養成所にて所定の課程を修了するなど、定められた条件を満たす必要があります。試験は学科と実地(実技)の両方で構成されており、その合格率は90%台後半という非常に高い水準を維持しています。
歯科技工士おもな就職先は、歯科技工所、または歯科技工室をそなえた歯科医院・総合病院の歯科などになります。歯科技工所では製作に専念しやすい点、歯科医院などでは患者の歯を直接見てから作業できる点などが、それぞれのメリットといったところでしょうか。こういった就職先で何年か腕を磨いたのち、独立開業する人も多いようです。また、養成機関での教育担当者としての仕事や、歯材メーカーなどでの研究・開発に従事する人も。世界的にも評価の高い日本の歯科技工技術を活かし、海外で活躍する技工士も存在しています。
歯で噛むことの大切さは医学的にも立証されており、歯は全身の健康状態にも大きく影響します。歯科技工士の仕事は非常に細かく小さなものばかり。しかし、その小さな義歯が、ひとりの人間の健康を影ながら守る手助けをすることも多いのです。派手に脚光をあびるといった種類の職業ではありませんが、社会的意義はとても大きいといえるでしょう。
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