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救急救命士


救急救命士は、病人やケガ人を救急車で病院に搬送するまでの間、医師の指示を受けて救急救命のための応急処置をおこないます。心肺停止・呼吸停止など症状の重い患者にたいして一般救急隊員にはおこなえない高度な処置もできる、まさに命をつなぐこの仕事。救急現場の処置の質および救命率向上のため、全国の各救急隊に常時最低1人の有資格者を配置することが目標とされていますが、この資格制度が始まったのが1991年4月と比較的新しいこともあり、まだまだ有資格者の数が不足しているのが現状です。

救急救命士になるには、救急救命士国家試験に合格しなければなりません。この試験の受験資格は、高校卒業後に救急救命法で指定された大学や専門学校で課程を修了するか、消防機関の救急隊員として5年または2000時間以上の実務従事を経たのち、養成機関で半年〜1年学ぶか、このどちらかの条件を満たすことによって得られます。試験の合格率は高く、おおむね80%台となります。また、試験に合格したあとも、実際に救命救急士として働く前に、160時間以上の病院実習をこなし、認定を受けなくてはいけません。そしてもうひとつ重要なのは、救急救命士は、まず消防職員であることが大前提だということ。つまり、地方公務員試験にも合格する必要があるのです。

この職の立場は地方公務員となりますので、給与は各自治体によってことなります。業務内容の特殊性・専門性もあって、収入は全体的にやや高い水準にあるといえますが、就業はそれ以上の激務といっていいでしょう。患者の容態によっては、救命救急士の処置で人の命が左右されることも少なくありません。その使命と緊張感に耐えられるだけの知識・冷静な判断力・責任感が必要ですし、不規則な勤務に対応できる体力も欠かせません。心身ともに高いスキルを要求される職業といえます。また、救急救命士がおこなえる処置については今後さらに範囲が広げられていく見こみ。これからもますます存在意義が高まっていく職業といえるでしょう。

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